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2015 最新研究 エルニーニョの翌年はもう冷夏じゃない?! [社会]

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■ エルニーニョの翌年の日本に冷夏がもうしばらく来ない?!

ペルー沖で海水温が高くなる「エルニーニョ現象」は
もう日本でも10年以上も前から注目されていますよね。

日本の冷夏とこのエルニーニョ現象はかなりの程度連動していると言われていますが、
このエルニーニョ現象が発生すると必ずその年の夏は冷夏になると言うと必ずしもそうではありません。

そこで、興味深い研究成果が発表されました。

海洋研究開発機構や東京大などの研究チームが英国気象学会の学術誌に
「エルニーニョ現象と日本の冷夏の関係にかなり連動するときとさほど連動しないときが
数十年周期で繰り返している。」という内容の研究成果を発表しました。

連動性が強い年はエルニーニョの状況から国内の夏の気候を予測しやすいのですが、
弱い時期はそれが難しくなるとされています。

この研究チームは過去117年分の日本と台湾の気圧や、
日本のコメの収穫量、中国・長江の流量などのデータを解析したようです。

2000年代以降は両者の関係が弱まってきており、この研究チームのひとりは
「現在は夏の予報が困難な時期になっている可能性がある」と語ります。

この研究チームは、日本の天候に大きな影響を与えるとされる東アジアから
太平洋の夏の気圧分布に注目したようです。

エルニーニョ現象が発生すると気圧分布が変化する時期に、
前年冬にエルニーニョ現象が観測された場合、日本は冷夏になってコメが不作になり、
長江では洪水が起きました。

その一方で、エルニーニョ現象の有無がはっきりしない年や
気圧分布の関連が弱い時期はエルニーニョ現象が観測されても
日本の夏が暑かったり、コメが不作にならなかったケースがあります。

それで、その気圧分布とエルニーニョの関連が強い時期と弱い時期は
数十年ごとに入れ替わっており、1900年代~1910年代、1930年代、
1980年代は関連が強く、2000年代以降は関連がはっきりしなくなってきているという。

つまりは、
エルニーニョの翌年は日本は冷夏、という予測が使えない時期に入っている』ということのようだ。


タグ:気象
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